THE JULIETS それぞれの出会い④

2013年春、神戸に戻る決断をした自分。
神戸に戻り、インディーズ時代にお世話になっていた通信関係の会社に再就職し、音楽とは無縁の生活を送ることになります。
音楽に疲弊していた自分は、音楽と離れたい気持ちになり、音楽との距離を置く生活を数年間送ることになります。

そうした中、あるDJを職業としている方との出会いから、DJやテクノ、アンビエント等の電子音楽に傾倒していくことになります。
電子音楽やDJは1人でできるので、仲間との関係に疲弊していた自分にとってはそちらの方が良いと思えました。
エレキベースはほっぽらかして、ひたすらシンセサイザーをいじり倒すという日々が訪れ、また形は違えど音楽と向き合う日々が続きました。
毎日ループミュージックを作ってはYouTubeやSNSにアップし、出来上がった曲をサブスクでリリースしたり。
それはそれで楽しかったです。 

そんな中、2019年、堀田哲也から一本の連絡が入ります。
とりあえず会えないかと。
堀田とは、親友ではありましたが、大学を出てからはほとんど連絡を取っていなかったので、これは何かあると思いました。

そして、年の瀬の12月に堀田と再会することに。
堀田は、親友にも関わらず、そういう性分なのか、手紙と膨大な資料を持ってきました。
バンドに加入してほしいという熱のこもった文章でした。

堀田のバンドメンバーは皆、自分と堀田の母校である流通科学大学の仲間で結成されたものでした。
ドラムは後輩、ベースは同級生。
そのベースの友達が脱退してしまったと。

堀田は、資料に合わせて15曲のオリジナル曲の音源も持ってきて、その場で15曲全て聴きました。(三宮の情熱ホルモンで)

真面目だけど変わり者の堀田らしい、スタンダードかつユニークで優しさもトゲもある15曲でした。

正直、楽曲を聴く前から僕の答えは決まっていました。
親友の堀田の頼みを断れるはずが無い。
やるに一択でした。

こうして、後にジュリエッツと名がつくことになるバンドが新たに動き始めました。

その翌月、新型コロナウイルスが日本を襲うことになります。

今日はこの辺で。
読んでくれてありがとう。

加賀山 匡